現在、日本企業による『外国人技能実習生』の受け入れが拡大しています。発展途上国への技術移転を目的とした制度ですが、国内で労働力の減少が深刻化している中、外国人技能実習生を、受け入れる中小企業が増えています。
製造業を下支えしているのは紛れもなく中小企業であり、大手にはない企業独自の手法、高い製造技術で大手企業に貢献し、世界的にも評価の高い日本のものづくりは、多くの職人さん達によって成り立っています。実際のところ、製造業の企業の中には、規模的には比較的少数ですが、シェアでは世界ランキングに入っている企業が存在します。比較的少数な企業規模で世界的シェアを獲得するような企業が存在する業種はほとんど存在しないため、「技術力」がものをいう業種であることは間違いありません。
「ものづくり白書」によると、人材確保の状況について「大きな課題となっておりビジネスにも影響が出ている」とした企業が22.8%。「課題」として認識している回答を合計すると80.8%にも達しており、多くの日本の製造業が「人手不足」を課題と認識していることが分かります。
優秀な日本人雇用者の獲得競争が激化し、同時に人材コストも高騰しています。せっかく採用した若手社員がすぐに辞めしてしまう。そういった現状が製造業では起こっています。また製造業の従業員の中には、職人気質な人も多く、それが悪い方に作用してしまい、若い人材との人間関係の悪化や、イメージダウンに繋がっているということもあるでしょう。