企業の実習生の受け入れは、どのような効果があるのでしょうか?

現在の従業員の業務負荷が大きい中で、実習生の受け入れをすることにより、業務におけるマンネリ化が解消するとともに、従業員のやる気向上の効果も見込まれます。

実習生の受け入れ要件について教えてください。

外国人の誰もが日本国内で実習を受けられるわけではなく、企業においても実習生の受け入れが必ずできるわけではありません。なお、すべての技術・技能・知識が、実習対象の該当となるわけではありません。詳細については、当組合において、丁寧に相談を承ります。

組合は、どんな役割を果たすのでしょうか?

当組合は技能実習制度上で「監理団体」と呼ばれます。当組合を通して実施する外国人実習生の受け入れに対して責任を持ち、その「監理のもと」によって各受け入れ企業が実習事業を実施する仕組みになっています。
受け入れの準備・面接から始まり、各企業への巡回・指導、入国管理局への各種必要手続き、実習生の帰国まで、様々な業務を実施しております。
受け入れ企業は監理団体と協力し合いながら、適正な実習事業に努めていただくことが必要となってきます。

受け入れ企業が確保すべき、技能実習指導員、生活指導員、保険措置、安全衛生措置について教えてください。

受け入れ企業等が、実習生の受け入れ実習事業を実施するためには、技能実習指導員等の配置、保険措置等を講じ、実習を効果的かつ安全に実施できる体制の確立が要件となっています。
また、実習生は正社員として入社しますので、雇用保険・社会保険への加入手続きが必要となります。

・技能実習指導員:5年以上の経験が必要。
・生活指導員:日本での生活案内役、相談役に従事する。
・実習生の病気や不測の事態に備え、保険の措置を講ずる。
・実習生の安全確保。
・日々のコミュニケーションを図る。

実習生の宿泊施設について、留意する点を教えてください。

宿泊施設は、受け入れ企業で確保していただきます。また、実習生が生活の大半を過ごす場所となりますので、準備については以下にご留意ください。

豪華で新しい必要はないが、広さや設備が快適に過ごすために十分なもの(1人当たり2畳以上)とする。
場所等にも配慮する。
宿舎は、入居の日から生活ができるよう、備品等も準備する。
自炊前提の設備、備品等を準備する。

生活習慣の相違への対応策について教えてください。

国籍は異なっても、実習生とは日本人と同じように付き合うことが双方のために大事です。生活習慣の違いから、始めのうちの誤解や失敗は当然ありますので、次のようなポイントに注意して温かくご指導ください。

受け入れる側が、実習生の生活習慣の相違と、その理由をよく知る。
外国人は言葉の壁や、特に最初は誰でも失敗するものと心得て、温かい心で教える。
日本の「時間厳守」の概念を理解させる。
掃除の仕方、整理整頓を覚えてもらう。
住宅の使い方には十分注意をする。
「アリガトウ」「スミマセン」などの意味と使い方を覚えてもらう。
実習生は、母国でのプライドを持って技術習得に来ているので、礼節を持って対応する。

実習生の毎日の食事で配慮することはありますか?

基本的に実習生は自炊しますので、特にご配慮いただかねばならないことはありません。
しかし、仕事の合間など、実習生と一緒に食事をすることもあるかと思います。その際は、次のようなポイントに気を配って頂くようお願いします。

本国で食べ慣れたものと日本の食べ物を組み合わせるなどして、異国での食事も楽しめるようにする。
日本人が毎日異国の料理を食べ続けるのが辛いように、実習生も毎日日本食を食べるのは精神的に辛い。自炊等により母国の料理を食べることで満足した日常生活が送れる。
日本と大きく物価が違う国から来ている実習生がほとんど。ささいなジュース・菓子代でも節約したいという実習生もいる。リクリエーションや会合での費用徴収の金額にも配慮が必要。

ホームシックを防ぐにはどうしたらよいでしょうか?

いわゆるホームシックからか病気になり、少ないながら帰国せざるを得なくなる例もあります。生活指導に当たっては、以下のようなポイントに注意してください。

ホームシックは、多かれ少なかれ誰でも起こるものだと認識することが大切である。
実習生の母国と日本での時間感覚や仕事への取り組み方などの相違を認識しておく。
実習生とのコミュニケーションには、実習生の日本語レベルに合わせて会話をする。
ホームシックは、入国後2~3ヵ月の間に起きやすい。

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